VSXに登録されている変光星の変光要素を改定

　AAVSOのVSXに登録されている変光星の中には未確定の変光要素があったり、 誤った要素で登録されているものがあります。 　精密な観測により要素を決定して登録内容を改定しました。

スライド1
こじし座AG (AG LMi) 10等星 2018/06/05改訂
周期約0.68日で登録されていましたが、私と笠井さんのRcによる観測で食の深さが 0.03等異なることが分かり、周期が倍であることが分かりました。ASAS-SNのvのデータとあわせて位相図をつくり 、P=1.3590176 dとして周期を2倍に改訂しました。 　

スライド2
とかげ座V343（V343 Lac） 11等の周期未確定の食連星
　 2018/11/02　笠井さんにより改訂
スイスと日本での国際協同観測でした。
時差を利用した連続観測は周期の長い食連星では有効 P=12.942766 d この星は食外で短周期変動があるようです。副極小は位相0.49付近。

スライド3
アンドロメダ座AP(AP And) 　11等星 2018/11/17 改訂
変光範囲は写真等級で登録されていて、主極小と副極小の差が判別できていなかったため、 周期は1/2の可能性があると指摘されていました。
精密測光の結果、変光範囲10.57-11.36等（Rc）で副極小は主極小より0.06等明るい 事が分かり、1/2周期の可能性を否定し、P=1.587291156 d で確定登録しました。

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